中国漁船衝突事件の映像流出問題で、海上保安庁に激励や擁護の声が続々と寄せられている中、一般市民ら数十人が9日午後、東京・霞が関の海上保安庁前で、「国士・『sengoku38』を司直の手に渡すな!」という抗議行動を繰り広げた。
これは市民団体「主権回復を目指す会」が呼びかけたもの。平日の昼間にかかわらず10代から60代までが集まり、「政府による犯人捜しは問題すり替えの世論調査だ」「sengoku38は領土の死守を国民に訴えた英雄だ」などと訴えた。
海保には、映像流出後から電話やメールによる激励や擁護が殺到しており、8割以上が映像流出に好意的だという。
神戸の海保職員が名乗り出たことを受け、同会の西村修平代表は10日午後、「菅政権がビデオ映像を隠した方が問題。あの中国人船長を釈放し、海保職員を処罰するなら許し難い。日本には公益通報者保護法がある。強制捜査には断固反対。今後も抗議行動を展開していく」と語っている。