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露「共同宣言」否定の動き 領土問題棚上げへ布石か (2/2ページ)
ロシアは今夏、日本が第二次大戦の降伏文書に署名した9月2日を事実上の対日戦勝記念日に制定。今月1日にはメドベージェフ大統領が旧ソ連・ロシアの国家指導者として初めて国後島を訪問し、共同宣言が引き渡し対象とする色丹、歯舞を訪れる可能性まで示唆している。
日本がこうした圧力に有効な対抗策を打ち出さない中で、過去の領土交渉や外交文書を否定する強硬論が勢いを増している形だ。
露外交筋は「日ソ共同宣言の効力は公式に確認されている」とし、「大統領は領土問題を含むあらゆる話し合いに応じる」と話す。ただ、大統領が国内で先鋭化する「世論」を盾に、いっそう強い姿勢で首脳会談に臨むのは間違いない。