先週の事前通知でお伝えした通り、セキュリティ情報計 3 件 (緊急 1 件、重要 2 件) を公開しました。
情報番号
タイトル
深刻度
脆弱性の影響
影響を受けるソフトウェア
回避策
再起動
MS10-087
Microsoft Office の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2423930)
緊急
リモートでコードが実行される
Office
○
△
MS10-088
Microsoft PowerPoint の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2293386)
重要
MS10-089
Forefront Unified Access Gateway (UAG) の脆弱性により、特権が昇格される (2316074)
特権の昇格
Forefront Unified Access Gateway
×
○ 再起動必須/回避策あり △ 再起動が必要な場合あり/一部回避策あり × 再起動不要/回避策なし
ワンポイント Web キャスト:公開した月例セキュリティ情報をWeb キャストでお伝えする今月のワンポイント セキュリティ情報 (2010/11/10 午後公開予定) では、適用優先順情報、再起動の必要性、回避策の有無、既知の問題等の情報をまとめてお伝えしています。Web キャスト公開後に、こちらのブログでもお知らせします。
2010 年 11 月のセキュリティ情報:各セキュリティ情報の概要、各脆弱性の悪用可能性指標 (Exploitability Index)、更新プログラムのダウンロード先などがご覧いただけます。http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms10-nov.mspx
家庭でご利用の方は、絵でみるセキュリティ情報をご覧ください。http://www.microsoft.com/japan/security/bulletins/default.mspx
なお、月例セキュリティリリース同日に更新している悪意のあるソフトウェアの削除ツール (通称 MSRT) では、先日このブログでお伝えした MSE を装った偽セキュリティソフトのマルウェア Win32/FakePAV にも対応しています。被害に遭わないためにも、正規のセキュリティソフトをインストール&常に最新の状態に保つと同時に、悪意のあるソフトウェアの削除ツールのサイトから更新した MSRT をインストールするようにしてください。自動更新をオンにしている方は、セキュリティ更新プログラムと一緒に MSRT もインストールされますので、特にアクションは必要ありません。