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秋田・弁護士刺殺:犯人誤認のすきに 「離婚調停で恨み」

殺された津谷弁護士宅を調べる秋田県警の捜査員=秋田市泉北3で2010年11月4日、岡田悟撮影
殺された津谷弁護士宅を調べる秋田県警の捜査員=秋田市泉北3で2010年11月4日、岡田悟撮影

 秋田市で4日早朝に弁護士の津谷裕貴さん(55)が刺殺され、知り合いの菅原勝男容疑者(66)が現行犯逮捕された事件で、現場に駆け付けた秋田県警の機動捜査隊員2人が当初、菅原容疑者ともみ合っていた津谷さんを犯人と誤認していたことが、県警への取材で分かった。

 県警によると、捜査員が津谷さん方に駆け付けた際、津谷さんが菅原容疑者から取り上げた拳銃のようなものを手にしていた。このため、捜査員は津谷さんを取り押さえようとし、津谷さんが「おれは違う」と叫んだすきに、菅原容疑者が刃物を取り出して捜査員に突進。捜査員は避けたが、近くにいた津谷さんが刺されたという。死因は失血死だった。加藤健捜査1課長は「短い時間の出来事で厳しい現場だった。対応に落ち度はなかった」と説明している。

 また、菅原容疑者は津谷さんについて「離婚調停の関係で恨んでいた」と供述しているという。津谷さんの事務所に勤める弟の説明では、津谷さんは菅原容疑者と約30年前に秋田市長選の後援会で知り合った。00年に菅原容疑者の妻から依頼を受け、離婚調停の代理人となったが、菅原容疑者は調停中に津谷さんに「自分の依頼はなぜ受けないのか」などと迫っていたという。【小林洋子、加藤沙波】

毎日新聞 2010年11月4日 21時25分(最終更新 11月5日 0時09分)

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