豊前市と友好都市協定を結んでいる中国河北省通山県の人民政府関係者13人が来日し9日、釜井健介市長を訪問した。一行は20日まで同市に滞在し、市役所各課で地方行政の仕組みを研修。またゆずペーストなどの市内の農産物加工所や、築上町にある肥料の製造施設などを視察して農業関係の技術を学ぶ。
この日一行は市役所を見学し、「市職員数は」「議員の任期は何年」など熱心に質問。釜井健介市長は「実りある研修の成果を期待しています」と激励した。団長の呉柏林さん(44)は、西日本新聞の取材に「中日が問題を抱えるこの時期に受け入れてくれた市に感謝している。だが、中日には長い歴史があり、友好は永遠です」と述べた。
豊前市と通山県は1998年に「友好往来県市」を締結。通山県は、面積が約2680平方キロメートル、人口約43万人の農村地帯。
=2010/11/10付 西日本新聞朝刊=