英ケンブリッジ大、タランチュラで脳の恐怖反応を分析
[ロンドン 8日 ロイター] 英ケンブリッジ大学によるタランチュラの映像を用いた研究で、人間が恐怖を感じるとき、対象物の近さや進行方向、対象物への恐怖心の大きさによって、脳の反応が異なることが明らかになった。
研究チームは20人のボランティアを対象に、足の近くに置かれたタランチュラが近づいてきたと感じたときの脳の動きを機能的磁気共鳴画像診断装置(fMRI)で測定。「恐怖のネットワーク」と呼ばれる神経ネットワークの異なる部分が活発になることで、様々なレベルの恐怖反応が引き起こされることが分かったという。
研究を率いたディーン・モブス氏は、「恐怖のネットワークの様々な部分が同時に働いて、恐怖反応が示されることが明らかになった」と説明。「遠くにいたタランチュラが近づいてくる危険を感じれば、不安の領域ではなくパニックの領域が活発になる」と話した。
また、実験前の質問でタランチュラに対する恐怖心の度合いを聞いた際、最も強いと答えた参加者らはタランチュラのサイズが実際よりも大きいと勘違いしていたことも判明。研究チームは、この「誤った予想」が恐怖症の仕組みを知るカギになるのではないかとみている。
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