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2010/09/06

紀子さまの伯母さま

 同じく、蓼科でのことですが、ひょんなことから、
紀子さまの伯母さまから、教育論をうかがうことにな
りました。

 ある知人から、蓼科に来ているので、一緒に食事を
しようと誘われて、出かけてみますと、その席にいら
っしゃったのが、秋篠宮紀子さまの伯母さまでした。

 この方は、長い間、神奈川県内の中学校で、数学の
先生をされていましたが、ご主人が亡くなった後、大
学院で、教育に関する研究を続けているとのことで、
翌日ご自身の山荘で、その発表会を開くので、来て下
さいと言われます。

 翌日、山荘にうかがうと、10人ほどの出席者を前
に、子どもの五感に訴える、五感教育の大切さを、1
時間半にわたって語られました。

 タラの木の青い芽が、やがてふくらんで、赤く変わ
る様子を観察する中で、時の経過や植物の成長を知る
とか、虫を叩いてつぶすと、臭いにおいがして慌てて
手を洗う、といった例をあげながら、五感を磨くこと
が、子どもの想像力と、創造性をはぐくむことにつな
がると訴えられます。

 五感に訴えて、子どもの想像力を養うことの大切さ
は、自分も日頃から感じていたことですので、納得の
いくお話でした。

 その後、紀子さまの話を聞きますと、お子様の頃か
らおつき合いが深かったため、秋篠宮とのご結婚の当
時は、マスコミの取材攻勢を受けて、大変だったと振
り返られます。

 紀子さまが、この山荘を尋ねられた時には、マスコ
ミに、外からカメラでのぞかれないように、窓をつぶ
してしまったとのことで、お陰で風の通りが悪くなっ
たと、苦笑されていました。

 夜は、二日続けて、お食事をともにしましたが、人
の出会いは不思議なものだと思いながら、お別れをし
ました。

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