防衛省は9日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)について、来月策定する次期「中期防衛力整備計画(中期防)」では具体的な機種の明記を見送り、「新戦闘機」として整備の方向性を示す方針を固めた。 有力候補の一つで、米英など9か国が共同開発中の「F35」の性能情報が不足しているうえ、開発の遅れによって米空軍の実戦配備が2016年以降にずれ込む見通しとなったためだ。
次期中期防は、11年度から5年間の防衛力整備を明記するものだ。FXの機種選定では、F35のほか、英独など欧州4か国が共同開発した「ユーロファイター」、米国製の「FA18E/F」が候補となっており、防衛省は当初、この中から選んで次の中期防に機種と機数を明記することを目指していた。(2010年11月10日03時03分  読売新聞)
*読売新聞 政治