落下の衝撃で装置が変形して上下に隙間(撮影・原子力機構)

高速増殖炉もんじゅ装置落下トラブル 装置変形で運転スケジュール遅れは不可避に

(2010年11月9日18:46)

高速増殖炉もんじゅで燃料交換用の装置が原子炉容器内に落下したトラブルで、装置の変形が見つかり、今後運転スケジュールの遅れが避けられない見通しです。


原子力機構が公開した燃料交換用装置の内部撮影の映像からは、落下の衝撃で上下に隙間が出来ていることがわかります。

このトラブルは今年8月もんじゅの燃料交換用の装置が原子炉容器内に落下し、その回収作業が難航しているものです。

原子力機構ではきょう筒状の装置の内部をカメラを使って遠隔で観察したもので、装置が変形していることを確認しました。

これを受けて原子力機構では国に報告するとともに別の点検孔を使って装置を外部から撮影する準備も進めていますが、変形が確認されたことで回収には大掛かりな工事が必要となる可能性が高く、来年夏を目指してきた40%出力試験のスケジュールにも大きく影響しそうです。
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