もんじゅ運転再開 大幅遅れか
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もんじゅ運転再開 大幅遅れか

11月9日 19時3分 twitterでつぶやく

福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」で、重さおよそ3トンの装置が原子炉内に落下したトラブルで、今後大がかりな工事が必要となる可能性が高いことがわかり、「もんじゅ」の運転再開は大幅に遅れる見通しとなりました。

高速増殖炉「もんじゅ」は、ことし5月におよそ14年ぶりに運転を再開しましたが、点検のために運転を止めたあとの8月、核燃料を交換する、長さ12メートル、重さおよそ3トンの装置が、原子炉の上にあるクレーンから外れて炉内に向けて落下し、回収できなくなりました。このため、日本原子力研究開発機構は、9日から原子炉を調べたところ、装置の一部が変形したうえ、原子炉のふたに引っ掛かることがわかりました。落下した装置を回収するには、原子炉のふたの一部を取り外すといった大がかりな工事が必要となる可能性が高く、敦賀市役所で記者会見をした日本原子力研究開発機構は「今後の見通しは、まったく立っていない」と話しています。「もんじゅ」では、来年の春以降に出力を40%に上げて発電する試験運転が計画されていましたが、運転の再開は大幅に遅れる見通しとなりました。