2010年11月6日
【ニューヨーク=山川一基】米ネット検索最大手グーグルは5日、米交流サイト最大手フェースブックに対し、メールアドレスの情報提供を遮断する方針を明らかにした。急成長を続けるフェースブックによる情報遮断に対抗する狙いがあるとみられる。
グーグルはこれまでフェースブックに対し、グーグルのメールサービス「Gメール」のアドレス情報を流してきた。このためフェースブックに初めて加わる人でも、Gメールの連絡先情報を活用し、フェースブックをすでに利用している知人を簡単に捜し出すことができた。交流サイトの「命」である連絡網の拡大が簡単にできていた。
しかしグーグルは同日、朝日新聞の取材に対し「フェースブックは情報の袋小路だ。我々は方針を転換した」と述べ、メールアドレス情報の転送を禁じる方針を明らかにした。
フェースブックは日本の「ミクシィ」と同様、主に閉じられた連絡網の間で情報を共有するシステムで、やりとりした情報の多くはグーグルの検索に引っかからない。すでに5億人以上が利用しているフェースブックの情報に自由にアクセスできないことに対し、グーグルは危機感を募らせている。
一方、フェースブックは先月、グーグルのライバルである米マイクロソフト(MS)との提携を発表し、MSの検索サービス「Bing(ビング)」に情報の一部を流すことを決めた。グーグルの今回の措置により、MS・フェースブック連合とネットの覇権を争う様相が強まった形だ。
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