日米 レアアース確保で協力へ
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日米 レアアース確保で協力へ

11月9日 6時24分 twitterでつぶやく

ハイテク製品などの生産に不可欠な希少な資源「レアアース」について、世界最大の生産国、中国が輸出を制限するなか、日米両政府は、調達の多角化や、代替材の共同開発などレアアースの安定確保に向けた協力を具体的に進めて行くことで合意する見通しとなりました。

レアアースをめぐっては、世界の生産のほとんどを占めている中国が日本への輸出を一時停止したほか、来年以降も輸出量を制限する意向を表明しており、安定的な確保が危ぶまれています。この問題で日本政府は、アメリカとの間でレアアースの確保に向けた協力関係を築こうと、アメリカのエネルギー省や国務省などと協議を進めてきましたが、このほどその具体策がほぼまとまりました。それによりますと、具体策には、アメリカのレアアース鉱山などに日本企業が出資して生産の拡大を図ることや、日本が最先端の技術を持っているといわれる代替材を共同開発すること、それに、レアアースのリサイクルの動きを協力して推し進めることが盛り込まれており、今週行われる日米首脳会談を経て、正式に合意する見通しです。両国政府はヨーロッパの各国とも連携を図りたい考えで、年内にも第1回の実務者協議を行うことにしています。携帯電話からハイブリッド自動車まで、ハイテク製品などの生産に欠かせないレアアースの安定確保は各国の経済発展にとって死活的に重要な課題だけに、日米両国がどこまで実効性のある協力関係を築けるか注目されます。