来日中のチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世は9日、中国の人権問題を取り上げることに各国首脳が尻込みする現実があるとして「言葉では正義を語るが、実際の行動や実践が欠けている」と批判した。愛媛県新居浜市で記者会見した。
ダライ・ラマと首脳が会った国に対し、中国が貿易を締め付ける傾向があるのではないかとの質問に対しては「現代の現実だ。現実はまだ完璧(かんぺき)でなく欠けているものがある」と述べた。
ダライ・ラマはこの日、脳科学者の茂木健一郎さんと対談する新居浜市内の集会に出席、宗教関係者ら約350人が参加した。