農林水産
「地域の死活問題」 農業者千人が緊急集会 岩見沢
(11/09 16:00)
TPPに反対し、農業者千人が集まった空知農民緊急集会=9日午前10時35分、岩見沢市の東山公園(水上晃撮影)
【岩見沢】環太平洋連携協定(TPP)に反対する「空知農民緊急集会」が9日、岩見沢市の東山公園で開かれ、約千人が参加した。
空知管内農協組合長会と空知農民連合が主催した。同組合長会の内田和幸会長(ながぬま農協組合長)は「TPPが締結されると、関連産業や地域経済に多額の損失が出る。地域の死活問題だ」と訴えた。
続いて早崎優美副会長(きたそらち農協組合長)が「地域崩壊が懸念される。農民が一致団結し、食糧の安全保障を訴えていかねばならない」などと決意表明を行った。
集まった農業者らは「日本農業の存続危機」などと書かれたプラカードや旗を持ち、TPP反対に向けて「がんばろう」と声を張り上げた。
米や麦、大豆をつくる岩見沢市の高瀬光一さん(60)は「TPP締結なら、年収は10分の1ぐらいになってしまう恐れがある。農業対策なき自由化は許されない」と語った。参加者は集会後、市内をデモ行進し、TPP反対を市民に訴えた。
また、札幌市中央区の大通公園でも9日、道労連や農民運動道連合会などが「TPPは一部大企業のためのものだ」などと訴えながら、TPPに反対するチラシ300枚を道行く市民らに配った。
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