検察 海保・動画サイト捜査へ
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検察 海保・動画サイト捜査へ

11月9日 4時41分 twitterでつぶやく

尖閣諸島沖で起きた中国漁船による衝突事件の映像が流出した問題で、検察当局は、石垣海上保安部などでの映像の保管状況や、職員が使っていたパソコンの解析結果について内部調査を行った海上保安庁に詳しい説明を求めるとともに、動画投稿サイトに残された投稿者の記録を差し押さえる手続きを行うなどして、映像が流出した経緯の解明を進める方針です。

この問題で最高検察庁は8日、国家公務員法の守秘義務違反などの疑いで福岡高等検察庁に捜査を始めるよう指示しましたが、海上保安庁が東京地方検察庁と警視庁に刑事告発したことなどから、9日にも捜査の主体を東京地検に移して警視庁と連携して捜査を進める方針です。検察当局は8日、東京・霞ヶ関の庁舎に捜査を担当する検察官ら十数人を集めて捜査方針を確認しました。検察当局は、問題の映像を編集した石垣海上保安部などで映像がどのように保管されていたのかや、職員が使っていたパソコンの解析結果などについて内部調査を行った海上保安庁に詳しい説明を求めることにしています。さらに映像が流された動画投稿サイトの「ユーチューブ」を運営するアメリカの大手ネット企業「グーグル」に対し、裁判所の令状を取って投稿した人物に関する記録を差し押さえ、どこにあるパソコンから映像が投稿されたのか調べる方針です。関係者によりますと、海上保安庁の内部調査に対し、問題の映像を扱うことができた石垣海上保安部などの職員は、全員が流出への関与を否定しているということです。