簡易検査は今後さらに増える見込み。殺される人も増えるはずだ。
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簡易検査をしたせいで死亡した患者が、またも出た。記事を示そう。
《 新型インフル感染、名古屋の5歳女児死亡 》これも例によって、簡易検査で死亡した例だ。正確に言えば、簡易検査をしたせいで、症状が出てもタミフルを与えられなかったので、死んでしまった例だ。
女児は5日夕方、せきの症状が出た。6日午前、近所の診療所で簡易検査をしたが、いったんはA型インフルエンザは陰性と判定された。
7日午前には40度の熱を出し、再び同じ診療所を受診。今度は簡易検査でA型陽性と判定され、タミフルを処方された。その後、帰宅したものの、容体が悪化し、救急隊が到着した時には心肺停止状態だったという。
( → 朝日新聞 2009-11-08 )
5歳ぐらいの小児ならば、免疫力はかなり弱いので、発症したらすぐにタミフルかリレンザを投与するべきだ。ところが、簡易検査をしたが、当然ながら「陰性」となり、薬剤を与えられない。
ここでは、「簡易検査は、あるだけ有害」というふうになる。簡易検査をすれば正しい処方を得られるのに、簡易検査をすれば正しい処方を得られなくなる。やっても、メリットはなく、治療の遅れと患者の死亡というデメリットだけがある。
このように、簡易検査は、(特別な例外を除いて)有害無益だ。だから、やってはならない。
ところが、医学界はこのことを周知徹底しない。感染症学会は「早期投与が必要です」とだけ述べて、「簡易検査によって早期投与は阻害される」ということを述べない。
また、あろうことか、一部のトンデモ医者は、「簡易検査は必要だ」と言い張って、「簡易検査は不必要だ」という CDC などの見解を「トンデモだ」と全否定している。
( ※ トンデモマニアというのは、やたらと他人を「トンデモだ」と否定するのに熱中する。そのことで自分を「利口だ」と証明したいらしい。そのためには患者を殺しても平気だ。)
とにかく、こういうふうに、世の中の医者の大半は、殺人に加担している。良くてもせいぜい、殺人を傍観するだけだ。
( ※ 殺人の積極的な意思はなくても、未必の故意があったと認定される。仮に、未必の故意がなかったとしたら、医学知識もないまま医者をやっているのだから、医師免許を取り上げるべきだろう。殺人行為か、無知か、二者択一だ。)
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なお、あなたの家族も、そのうち殺されるかもしれない。というのは、殺人で儲ける会社(簡易検査薬のメーカー)が、生産増加を表明したからだ。
臨床検査機器・試薬メーカーのシスメックス(神戸市中央区)は、需要が急増しているインフルエンザ簡易診断キットの生産能力を来年2月をめどに倍増させる。必要もない薬をどんどん生産すれば、それを使いたがる医者がどんどん出てくる。なぜか? 簡易検査をすれば、検査料として、お金をもらえるからだ。タミフルを処方するだけなら、処方料をもらうだけだが、検査をすれば、検査料をもらえる。しかも、最初は陰性になるに決まっているから、二回か三回も検査料をもらえる。そのたびに、診察料や再診料ももらえる。……本来ならば、タミフルを処方して、診察はいっぺんで済むはずなのだが、何度も簡易検査をすることで、何倍も金を得ることができる。
簡易診断キットは、新型を含むA型かB型か陰性かを診療所などで判定するのに使われる。
( → 神戸新聞 2009-11-07 )
というわけで、医者の需要に応えて、簡易検査薬という殺人薬をどんどん生産するわけだ。
そして医者が最後に言う。
「簡易検査薬は必要です」
では、誰にとって? 患者にとって? いや、医者にとって。
簡易検査薬は、医者の金儲けのために必要なんです。そして、それを阻止しようとする人々を「トンデモだ」と言って攻撃するわけ。
そしてまた、マスコミは単に「患者が死にました」とだけ報道して、それが意図的になされたことを報道しない。
で、以上の話を読んでも、「ふ〜ん」とすっとぼけている人々が、どんどん殺されていくわけだ。……ま、患者がいくら死んでも、医者の方は、「そんなの関係ねえ」と言いながら、手にした札束を数えているんだろう。医者にとっては、豚インフルエンザ様々だ。
( ※ ただし、すべての医者がそうだというわけではない。世の中には良心的な医者もいて、そういう医者は、「何もしないで金だけ取る」というふうにする。つまり、診察料だけ取って、あとは帰宅させる。……ただし、こういう良心的な医者は、患者には不人気かもね。いっぱい検査をする医者を名医だと思うのかも。医者も医者なら、患者も患者だ。……だから私がここで啓蒙するわけだ。儲けたがる医者たちには非難されながら。)
[ 付記1 ]
厚労省は「豚インフルエンザの死者数」という統計を取っているが、そのうちのいくらかは、こういう形の死者に該当する。そして、その死亡の理由は、豚インフルエンザそのものではなくて、医者による殺人なのだ。
とすれば、これらの死者は、「感染死」ではなく、「殺人」の方に分類するべきだろう。
現状のような形の死者を「殺人」に分類しないのであれば、ペスト菌などで他人を殺しても、その殺人は「病死」に分類されてしまって、「殺人」に分類されなくなる。それでは馬鹿げている。
とにかく、簡易検査薬を使ったせいで医療を拒否されて死んだ患者は、すべて「殺人」に分類するべきだ。ここでは、「誤診」や「医療過誤」があったわけではない。「治療拒否」という意図的な行為があったのだ。もちろん、「死ぬかもしれない」と思ってやっているわけだ。「殺人」と認定するのが妥当だろう。
ま、現実には、これらの殺人犯を逮捕しても、「私は知らなかったんです」と弁解するだろう。しかし、それはそれで、構わない。無知な医者が多すぎると暴露されれば、それはそれで有益だ。とりあえずは、感染症学会の医者たちから逮捕するといいだろう。
( ※ なお、この件では、厚労省は罪を免れる。というのは、「簡易検査薬なしで抗インフルエンザ薬を投与してください」と厚労省は言っているからだ。それを無視する医者が悪いだけ。)
[ 付記2 ]
抗インフルエンザ薬の投与を「簡易検査に従って決めるべきだ」と考えている医者が多いが、とんでもない勘違いだ。
第1に、幼児ならば、簡易検査の結果に関係なく、症状だけで投与するべきだ。
第2に、もともと健康な成人ならば、簡易検査薬の結果に関係なく、投与しない方がいい。陰性でも陽性でも、「家に帰って寝ていてください」と追い返すべきだ。
→ 「新型」感染でもタミフル原則不要、米が指針
陰性でも陽性でも薬は不要なんだから、そもそも簡易検査をする意味がないのだ。
( ※ なお、薬は不要だとしても「証明書がほしい」という患者がいるかもしれない。その場合は、簡易検査なしで症状だけで、「罹患の証明書」を書けばいい。「罹患しています」でなく、「罹患の疑いが強い」と書けば大丈夫。だいたい、PCR 検査をしなければ、正確なことはわかるはずがない。簡易検査なんか当てにならない。)
【 関連項目 】
本項の件は、前に詳しく述べたとおり。
→ 簡易検査はやめよ
→ 簡易検査による死者増加
本項は、その続報(補足)である。詳しい話は、上記項目で。
なお、「簡易検査で死亡」の例は、他にもあり、下記で検索できる。
→ Google 検索