武力衝突 1万人余タイへ避難
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武力衝突 1万人余タイへ避難

11月9日 6時59分 twitterでつぶやく

ミャンマーでの総選挙から一夜明けた8日、南部の町で、少数民族の武装勢力と軍事政権の治安部隊が武力衝突し、これまでに1万2000人が、隣接するタイの側に避難してきており、タイ政府などが支援に当たっています。

ミャンマー南部にあるタイとの国境の町ミャワディーで、8日、ミャンマーの軍事政権とカレン民族の武装勢力との間で衝突が起き、住民にけが人が出たほか、タイ側にもロケット弾が着弾し、国境地帯を警備するタイの軍や警察が警戒を強めています。衝突を受けてミャンマーの住民がタイの領内に次々と逃げ込み、タイ政府によりますと、その数は少なくとも1万2000人に上っており、タイ政府と国連が食料を配布するなど、支援に当たっています。今回の衝突の背景には、軍事政権が、少数民族の武装勢力に対し、総選挙を受けて発足する新政府の国境警備隊に入るよう求め、武装勢力がこれに強く反発していることがあるとみられ、タイ軍によりますと、ミャワディーから南におよそ150キロ離れた国境沿いの町でも、8日、戦闘が起きたということです。ミャワディーでは、総選挙を取材するために現地に入っていた日本のジャーナリストで、「APF通信社」の代表、山路徹さんが警察に拘束されましたが、ミャンマーの日本大使館によりますと、山路さんは警察の施設内にいて無事だということです。