パリーグ3位のロッテマリーンズがクライマックス・シリーズを勝ち上がり、遂に日本シリーズでセリーグの覇者中日ドラゴンズを4勝2敗1分けで撃破!日本一に輝いた。
それにしても今年の日本シリーズは、異例なことばかりであった。
第1、2、5戦で地上波のテレビ中継がないという事態に始まり、第6戦ではシリーズ史上最長の5時間43分、そして第7戦も史上2位の4時間56分という死闘が繰り広げられ、そして史上初のリーグ3位からの日本一である。
地上波の中継がないことが、イコール、プロ野球人気の凋落とは言えまい。
趣味・趣向・価値観等々が多様化している現代において、プロ野球が絶対的なコンテンツではあり得ないのは事実だろうが、相対的に見れば今なお大きな影響力を有していると言うべき。
中日とロッテという組み合わせが地味すぎるとして敬遠されたという側面もあるだろうから、結論を急ぐべきではない。
では連日の長時間試合が”手に汗握る攻防”だったかというと、これは明らかに「ノー」。
お互いに決め手を欠く、イライラさせられる試合展開だったと言えよう。
そして史上3位からの日本一。
これは日本シリーズの価値を貶める結果以外の何物でもない。
個人的には今年の対戦、中日ではなくロッテを応援していたし、元々巨人ファンである以上、巨人のシリーズ進出を望んではいたが、仮にセリーグの代表が中日ではなく巨人だったとしたならば、それはリーグ3位同士の対決となる訳で、そんな試合を”日本シリーズ”と、そしてその勝者を”日本一”と呼んでいいものかどうか、考えるまでもないことだろう。
現行のクライマックス・シリーズ、そして日本シリーズの制度を早急に改めて欲しいものである。 (e)