■メディア編
新聞の上部には必ず「○版」と数字が記されている。だが、同じ日の同じ新聞であっても、紙面によってなぜか数字はバラバラ。というか、そもそもこの版数って?
「基本的には締め切り時間が早い紙面ほど版数が若くなります。ただ新しいニュースが入れば、最新の情報に差し替えるために刷り直すので、そこの紙面の版数は増える。朝日新聞東京本社が発行する朝刊の場合は13版、14版などが多いですが、大阪本社では10版もありますね。締め切りがもっと早かった時代には7版、8版もありました」(朝日新聞社広報部)
特集記事や連載記事はたいてい一番若い版数だが、それは差し替わることがまずないからか。
「一日のうち午前中に刷るのは夕刊分で、夜の時間帯に刷るのが朝刊分。午前中から版数のカウントを始めて、時間を追うごとに版数を増やしていくので、当然、夕刊のほうが朝刊よりも若い版数となる。そのため、夕刊には3版、4版といった種類があります」
また、日本新聞協会によると、地域によって配達する新聞の版数が少しずつ変わっているとか。
「印刷所がある都市部では、ギリギリまで差し替えが間に合いますから、版数を重ねた紙面の割合が増える。ですが遠くの地方になるほど、配達時間に間に合うように送り出す時間が早いので、最新の情報が反映できず、若い版数のまま配達されることも少なくないんです」(日本新聞協会)
うーん、こんなところにも中央と地方の格差があったとは……。【続きを読む】