2010年 11月 8日
5市町村が県にクマ出没の対策要望
クマの目撃情報や作物への被害が相次いでいることから、岡山県北の5つの市町村が8日、県に対し、捕獲後のクマの対応について要望書を提出しました。要望を行ったのは津山市や勝央町など5つの市町村で8日、美作市の安東美孝市長らが県庁を訪れ、福田伸子環境文化部長に要望書を手渡しました。要望では捕獲したクマを1カ所にまとめ、再び山に返さないよう求めています。美作市では先月29日から11頭のクマが捕獲されていますが、県では貴重動物保護の観点から捕獲後、山に返すよう指導しています。県内のクマの出没件数も昨年度の5倍以上に増えていて県では県民に被害が及ばないよう対応を検討していきたいと話しています。

浜田知事 高松・上海便3月就航に強い意欲
上海の格安航空会社にトップセールスを行い、高松空港と上海を結ぶ定期便の開設を目指す香川県の浜田知事は来年3月末の就航に向けて改めて強い意欲を示しました。浜田知事が8日の定例会見で述べたもので、国際線のダイヤ切り替え時期にあたる来年3月末の就航に向け今後、便数などについて上海の格安航空会社、春秋航空と早急に協議していくということです。また、航空会社が国際線の定期便の就航を国土交通省に申請してから認可されるまで通常、3カ月程度かかるため、浜田知事は「来年3月末に間に合わなければプログラムチャーター便としてスタートする可能性もある」と話しました。

30年逃亡の被告に猶予つき判決
恐喝罪で起訴されたあと約30年にわたり逃亡していた男の裁判で8日、岡山地方裁判所は懲役2年・執行猶予4年の判決を言い渡しました。判決を受けたのは名古屋市に住む韓国籍の無職、松本正一被告(69)です。判決によりますと松本被告は1979年、岡山県内の男性を脅迫し現金200万円などを脅し取ったものでその翌年に恐喝罪で起訴されたあと保釈中に逃亡しました。8日、岡山地裁で開かれた判決公判で宇田美穂裁判官は「長期間にわたって逃亡し、刑事責務を果たさなかった態度は厳しい非難に値する」としました。しかし「逃亡生活の間、法に触れる行動に出たことは認められない」として懲役2年の求刑に対し、懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

道路橋の老朽化問題で専門家育成セミナー
コンクリート片の落下など道路の橋の老朽化が問題となっていますが橋を適切に維持管理するため専門の技術者を育てようというセミナーが8日、高松市で開かれました。セミナーには四国4県の、国や地方自治体の職員で橋の維持管理にあたっている約30人が参加しました。会場では国土交通省の専門家が橋の老朽化に対する診断方法などについて詳しく説明しました。国交省によりますと香川県内で国と地方自治体が管理する道路橋は1400ヵ所近くありますが、多くは戦後の高度経済成長期に建設され、10年後には全体の4割が寿命を迎えるとされています。9月には高松市の国道の道路橋からコンクリート片が落下する事故があり、国では今後も橋を点検する技術者の養成を支援したり、損傷した橋の修復に関する相談に応じるなどして少しでも橋の寿命を伸ばし、コストの削減につなげたいとしています。

倉敷市のまちづくりの指針を答申
倉敷市が今後10年間にどのようなまちづくりを目指すのかをまとめた基本構想案が8日、伊東市長に答申されました。8日、市総合計画審議会の鳥越良光会長が伊東市長に基本構想案を手渡しました。構想案は市の今後10年間のまちづくりの指針をまとめたもので、安全・安心や自律など8つの理念と、それを達成するための課題をあげています。5000人の市民にアンケートするなど市民の声を反映させたのが特徴です。倉敷市ではこの答申を踏まえ基本構想案を議案として議会に提案し具体的なまちづくりを進めることにしています。