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がん「患者必携」知って…栃木県が公開講座 mixi Check
国が、がん患者に必要な情報をまとめた冊子「患者必携」が完成し、県内の相談窓口を載せた「地域の療養情報・栃木」と合わせ、インターネット(http://ganjoho.jp)で公開を始めた。
県は7日、患者必携の普及を図る公開講座を宇都宮市の県立がんセンターで開き、患者や医療関係者ら約180人が参加した。
国は2007年、がん死亡者の20%減を目標としたがん対策推進基本計画を策定し、その中で「がん医療に関する相談支援・情報提供」の強化方針を打ち出している。患者必携は、情報提供の一環として国立がん研究センターがまとめた。
3冊で構成、がんと診断されて間もない患者にがんとの向き合い方をアドバイスする「がんになったら手にとるガイド」や、患者が医師から受けた説明や質問事項を書き込む「わたしの療養手帳」などがある。このほか、栃木、茨城、静岡、愛媛4県では、試行的に「地域の療養情報」を製作。栃木版では、県内6か所のがん診療連携拠点病院や、相談支援センターの連絡先も掲載している。患者必携は、現在はまだインターネット上でしか公開していないが、来年1月頃から、印刷した冊子も書店や病院売店などで販売していく予定という。
7日に開かれた公開講座では、国立がん研究センターの渡辺清高・がん対策情報センター室長が基調講演した。患者必携の活用法などを説明し、「患者さんがどこの機関に何を相談すべきかを知る手がかりになると思う」と話した。また、コメンテーターとして出席した県看護協会の河野順子会長は「患者さんが一番接するのは看護師。我々も患者必携の内容を理解して、看護に臨みたい」と語った。
(2010年11月8日 読売新聞)
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