民主代表選:鳩山グループ、足元固めきれず

2010年9月14日 23時35分 更新:9月15日 1時4分

民主党代表選で投票に向かう鳩山由紀夫前首相。手前左は小沢一郎前幹事長=東京都港区のホテルで2010年9月14日、藤井太郎撮影
民主党代表選で投票に向かう鳩山由紀夫前首相。手前左は小沢一郎前幹事長=東京都港区のホテルで2010年9月14日、藤井太郎撮影

 衆院小選挙区別の党員・サポーター投票結果は、各議員の組織力を浮き彫りにした。小沢一郎前幹事長に逆風が吹く中、「小沢ガールズ」の代表格、田中美絵子衆院議員が地元の石川2区で1ポイントを獲得するなど、小沢氏側近は善戦。一方、菅直人首相の批判を続けた鳩山由紀夫前首相は地元の北海道9区で首相の1ポイント獲得を許すなど、鳩山グループは足元を固めきれなかった。

 小沢氏陣営では、青木愛氏(東京12区)や田中真紀子氏(新潟5区)がポイントを獲得。菅内閣の閣僚で小沢氏を支持した山田正彦農相(長崎3区)も地元を押さえた。側近で敗れたのは、樋高剛氏(神奈川18区)などわずかだった。

 これに対し、鳩山グループでは、小沢氏擁立に動いた平野博文前官房長官(大阪11区)や松野頼久前官房副長官(熊本1区)の地元で首相が圧勝。小沢陣営の議員は「選挙区ごとの数字をみれば、誰が踏ん張ったかが分かる。小沢さんはこういう結果をしっかり見ている」と指摘した。【竹島一登】

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