民主代表選:財界は菅氏続投歓迎 着実な景気対策求める

2010年9月14日 21時59分 更新:9月14日 22時30分

民主党代表選を終え、記者団の質問に応じる日本経団連の米倉弘昌会長=東京・大手町の経団連会館で2010年9月14日、米川直己撮影
民主党代表選を終え、記者団の質問に応じる日本経団連の米倉弘昌会長=東京・大手町の経団連会館で2010年9月14日、米川直己撮影

 菅直人首相続投を支持していた財界トップは、民主党代表選で菅首相が再選されたことを歓迎し、景気対策の着実な実行を求めた。経済界では、短期間での首相交代が相次ぎ、経済政策の停滞が続くことへの危機感が強かっただけに安堵(あんど)の声が上がった。

 日本経団連の米倉弘昌会長は14日、東京都内で記者団に「長期安定政権を確立し、山積する重要課題に取り組んでほしい」と述べ、法人税減税を盛り込んだ新成長戦略などの推進に期待を寄せた。

 経済同友会の桜井正光代表幹事も会見で「安心したという気持ちはある」と再選歓迎を表明し、「(首相が唱えた)『強い経済、財政、社会保障』に向けた改革を強いリーダーシップのもと進めてもらいたい」と求めた。

 一方、円高などで景気の先行きが懸念されるだけに、日本商工会議所の岡村正会頭は「スピードを最優先に政策を実行し、目に見える成果を示してほしい」とコメント。円高に苦しむ輸出産業からは「足元の環境変化に迅速な対応を」(日立製作所の中西宏明社長)などと早急な対策を促す声も出た。【米川直己】

top
文字サイズ変更
この記事を印刷

PR情報

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド