2010年9月14日 23時27分
【マニラ矢野純一】フィリピン国軍は14日、中国やベトナムなどが領有権を主張している南シナ海の南沙諸島で、フィリピンが実効支配する島の施設を改修するための調査を近く行うと発表した。同海域で権益を主張する中国側が反発する可能性がある。
フィリピンが実効支配するティツ島にあるふ頭や、老朽化して使用できなくなった滑走路などが対象。空軍機を使って上空から調査を行うとしている。
100余りの島からなる南沙諸島では、フィリピンが9カ所の島を実効支配している。中国などが実効支配する島や環礁では施設拡張などが行われているが、フィリピン側は老朽化が問題となっていた。