2010年9月11日 11時55分 更新:9月11日 12時54分
日本政府は11日、中国外務省が東シナ海ガス田開発に関する日中条約締結交渉の延期を発表したことについて、「極めて一方的な発表で遺憾だ」(政府高官)と受け止めている。ただ冷静に対処し、中国側に早期交渉再開を促す方針だ。
政府高官は毎日新聞の取材に「中国漁船の船長逮捕は、船長側に非があることであり、ガス田開発問題とは全く関係ない」としながらも、中国の反応について「船長が逮捕された時点で、ある程度こうなることは予想していた」とも指摘。「交渉開始は日中首脳間で合意したことなので、早期に再開できるよう呼び掛けたい」と話した。
別の政府筋は「中国の立場を考えると交渉にはすぐに出てこられないのだろうが、実態は理性的にやっている。お互いに日中関係をガタガタにする雰囲気はない」と冷静に受け止める考えを示した。