2010年9月10日 10時27分 更新:9月10日 12時48分
【ワシントン古本陽荘】米国防総省のモレル報道官は9日の記者会見で、米軍の垂直離着陸機MV22オスプレイについて「いずれかの時点で在日米軍の基地に配備される」と明言した。さらに、「可能な範囲で日本政府に伝達した」とも述べ、すでに日本配備について説明したことを明らかにした。
米海兵隊は12年にも米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の大型輸送ヘリコプターに代わりオスプレイを配備することを計画しているが、米政府として配備を明言したのは初めて。
普天間飛行場の代替施設に関する先の日米協議では、オスプレイを導入した際の飛行ルートに関して議論されたことがすでに判明している。
モレル氏は「オスプレイの輸送能力が極めて高いことは明白で、日米同盟の強化につながる」と日本配備に理解を求めた。
ただ、オスプレイは開発過程で事故が相次いだため、沖縄では安全面で懸念の声が上がっており、配備表明は普天間飛行場の移設問題に影響を与えそうだ。
オスプレイは大型のプロペラの角度を変えることで、ヘリコプターのように垂直離着陸できる航空機。航続距離や輸送能力に優れている。イラクやアフガニスタンでは実戦に投入されている。