民主代表選:菅氏「財政配分」、小沢氏「新幹線と高速道」

2010年9月9日 20時43分 更新:9月10日 0時12分

民主党代表選挙の立会演説会で、支持を訴える菅直人首相(右)と拍手をする小沢一郎前幹事長(左)=札幌市中央区の大通公園で2010年9月9日、木葉健二撮影
民主党代表選挙の立会演説会で、支持を訴える菅直人首相(右)と拍手をする小沢一郎前幹事長(左)=札幌市中央区の大通公園で2010年9月9日、木葉健二撮影

 民主党代表選(14日投開票)は9日、菅直人首相、小沢一郎前幹事長の両候補による最後の立会演説会を札幌市で開いた。首相は地方分権改革について「財政配分は権限と人材と財源を含め、国が3分の1、自治体が3分の2になるよう全力を挙げたい」と強調。小沢氏は「新幹線、高速道路のネットワークを全国的に整備する」と訴え、地方重視を競った。

 演説会には主催者発表で1万人が集まった。首相は雇用対策について「介護などで新たな雇用をつくる。若い人を採用したい中小企業に雇用をつなぐ。法人税を見直し、企業を(国内に)つなぎとめて雇用を守っていく」と述べ、雇用拡大により、経済成長を目指す考えを表明した。

 一方、小沢氏は「雇用ももちろん大事だが、雇用確保のためにどうしたらいいかが(聴衆の)聞きたいことではないか。景気を良くしないといけない」と批判。その上で「財政出動によって政府の歳出を増やし、景気を上向きにしないといけない」と述べ、積極的な財政出動を求めた。

 首相は代表選後の政権運営について「小沢さんともこれまで通り、しっかりと手を握って、全力で頑張り抜く」と述べ、代表に再選されれば、挙党態勢で政権運営に臨む意向を表明。ただ、小沢氏の具体的な処遇には言及しなかった。【吉永康朗、横田愛】

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