弁護士殺害 容疑者誤認を説明
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弁護士殺害 容疑者誤認を説明

11月5日 19時16分 twitterでつぶやく

4日、秋田市で弁護士が男に刃物で刺され殺害された事件で、捜査を担当する警察署の幹部らが5日、弁護士の家族のもとを訪れ、現場に駆けつけた警察官が当初、弁護士を容疑者だと思い、取り押さえたことについて「拳銃のようなものを持っていたので、手続き上、問題はなかった」と説明しました。

この事件では、秋田市の弁護士、津谷裕貴さん(55)の自宅に菅原勝男容疑者(66)が押し入ったあと、警察官が現場に駆けつけましたが、津谷さんが菅原容疑者から取り上げた拳銃のようなものを持っていたのを見て、当初、津谷さんが容疑者だと思い、取り押さえていました。このあと、津谷さんは刃物で刺されて死亡しました。この日は、事件の捜査を担当する警察署の幹部などが秋田市にある津谷さんの弁護士事務所を訪れ、弟の聡さんにおよそ1時間半にわたって当時の状況を説明しました。聡さんによりますと、警察は「津谷さんが拳銃のようなものを持っていたので、取り押さえたことは手続き上、問題はなかった」と説明したということです。これに対し、聡さんが「兄は寝巻きのジャージーを着ていて、容疑者は作業着のようなものを着ていたのに、なぜまちがえたのか」と聞くと、警察は「その場では、すぐにはわからなかった。詳しいことは確認中だ」と答えたということです。面会を終えた聡さんは「なぜ助けられなかったのかという不満や疑問は残る」と話していました。この事件で秋田県警察本部は、5日夕方記者会見を開き、「警察官がいる現場で被害者が刃物で刺され、命を落とされたことは痛恨の極みだ」と述べました。秋田県警察本部は、5日午後6時すぎから記者会見を開きました。この中で佐藤憬刑事部長は「警察官がいる現場で被害者が刃物で刺され、命を落とされたことは痛恨の極みです。ご遺族にお悔やみを申し上げます。装備などの点で反省点もあり、今後このような現場での対応についてさらに指導を徹底したい」と述べました。