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【社会】

選任手続き半数超辞退 米原女性殺害の裁判員

2010年11月3日 朝刊

 滋賀県米原市の汚泥タンクで昨年6月、交際していた同県長浜市の小川典子さん=当時(28)=を窒息死させたとして殺人罪に問われている森田繁成被告(41)の事件を審理する裁判員の選任手続きで、大津地裁は2日、裁判員6人と補充裁判員4人を決めた。一方、呼び出し状を送った91人のうち、申し出があった計55人の辞退を許可した。29日間という長期審理に向け慎重な対応を取ったとみられる。

 地裁によると、裁判員候補者名簿から通常の裁判員裁判の2倍近い180人を抽出。その上で、高齢者、重病人、警察官らを除いた91人に呼び出し状を送った。このうち39人が仕事、育児などの理由で書面により辞退が許された。この日は40人が出席し、16人が身体的な事情や仕事の都合などで辞退が認められた。

 初公判は4日午前10時からで、森田被告は無罪を主張する方針。判決は12月2日に言い渡される。公判は予備日を含め延べ11日、判決内容を話し合う評議は延べ6日間で、裁判員らは計17日間に地裁に出向く。

 公判、評議の日数はともに中部地方の裁判員裁判で最長とみられる。高齢夫婦殺害事件の裁判員裁判(審理期間40日間)が2日始まった鹿児島地裁は、295人に呼び出し状を送り、221人の辞退を認めた。

 この事件では、森田被告が昨年6月10〜11日に同市の汚泥タンク付近で、小川さんの頭を鈍器のようなもので殴り、タンク内に落として窒息死させたとされる。

 

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