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都立墨東病院:時間外労働で是正勧告

 医師に労使協定で定めた以上の時間外労働をさせていたなどとして、東京都立墨東病院(墨田区)が向島労働基準監督署から昨年3月に是正を勧告されていたことが分かった。深夜労働の割増賃金の未払いもあり、病院側は勧告を受け、医師延べ132人に07~08年度分として計約1億1400万円を支払った。同病院は06年7月にも同様の理由で是正勧告を受けていた。

 都病院経営本部によると、小児科医に月120時間超の時間外労働を行わせていたケースがあった。昨年12月には、都立広尾病院(渋谷区)も同様の是正勧告を受けている。

 都立病院への是正勧告が繰り返されていることについて、病院経営本部は「医師不足のため、医師に超過勤務をお願いせざるを得ない状況が続いている」としている。

 墨東病院を巡っては08年10月、妊娠中に脳内出血を起こした36歳の女性が同病院など複数の病院に受け入れを断られた。最終的に同病院が受け入れたが、その後死亡し、医師不足や受け入れ態勢の問題点が浮き彫りになった。【石川隆宣、田村彰子】

毎日新聞 2010年11月8日 15時00分

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