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文書番号: 887012 - 最終更新日: 2007年12月3日 - リビジョン: 4.4

Windows ベースのコンピュータにセキュリティ更新プログラムをインストールした後にコンピュータの再起動を促すメッセージが表示される理由

目次

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はじめに

この資料では、セキュリティ更新プログラムのインストール後に Microsoft Windows ベースのコンピュータを再起動するように促すメッセージが表示される理由について説明します。

詳細

コンピュータの再起動を促すメッセージが表示される理由

セキュリティ更新プログラムのインストール後、以下のいずれかの条件が満たされると、コンピュータの再起動を促すメッセージが表示されることがあります。
  • セキュリティ更新プログラムによって更新される DLL が、Windows に必要な 1 つ以上のプロセスに読み込まれている場合。DLL が読み込まれている間は、セキュリティの更新を完了できません。そのため、セキュリティ更新プログラムは DLL を読み込むプロセスを停止する必要があります。プロセスを停止すれば更新の完了に必要な DLL がアンロードされますが、DLL が読み込まれているプロセスは、Windows が実行されている間は停止できません。たとえば、セキュリティ情報 MS04-011 に記載されているセキュリティ更新プログラムでは、Windows をシャットダウンしないと停止できないコア オペレーティング システム プロセスに読み込まれている多くの DLL が更新されます。
  • セキュリティ更新プログラムによって更新される .exe ファイルが、Windows に必要なプロセスとして現在実行されている場合。このプロセスの実行中は更新を完了できませんが、Windows をシャットダウンしない限り、このプロセスを強制的に停止することはできません。たとえば、Csrss.exe は Windows で必須のプロセスです。
  • セキュリティ更新プログラムによって更新されるデバイス ドライバが Windows によって現在使用されているか、Windows に必要な場合。このデバイス ドライバの使用中は更新を完了できませんが、このデバイス ドライバは Windows をシャットダウンしないとアンロードできません。Windows に必要なデバイス ドライバには、たとえば、Disk.sys があります。
  • セキュリティ更新プログラムによってレジストリが変更される場合。これらの変更を適用するには、コンピュータを再起動する必要があります。
  • セキュリティ更新プログラムによって、コンピュータの起動時にのみ読み取られるレジストリ エントリが変更される場合。

コンピュータの再起動を促すメッセージが表示される可能性を減らす方法

セキュリティ更新プログラムのインストール後にコンピュータの再起動を促すメッセージが表示される可能性を減らすには、セキュリティ更新プログラムの更新対象のファイルを使用するプロセスを終了する方法があります。

セキュリティ更新プログラムによって更新されるファイルがコンピュータで使用されているかどうかを調べるために、Sysinternals の Process Explorer を使用して、更新対象のファイルがどのプロセスによってどのように使用されているかを調べることができます。更新対象のファイルを使用しているサービスを停止したり、プロセスを終了したりできる場合があります。Process Explorer の詳細については、次の Sysinternals の Web サイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/technet/sysinternals/default.mspx (http://www.microsoft.com/technet/sysinternals/default.mspx)
他社テクニカル サポートのお問い合わせ窓口は、ユーザーの便宜のために提供されているものであり、将来予告なしに変更されることがあります。マイクロソフトは、掲載している情報に対して、いかなる責任も負わないものとします。 Process Explorer の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
242131  (http://support.microsoft.com/kb/242131/ ) [HOWTO] ファイルを開いているプロセス一覧の表示方法
自社の製品を除き、マイクロソフトは同様の分野における他製品よりもこの製品を支持するものでも推奨するものでもありません。この情報はユーザーの便宜のためにのみ提供するものあり、自社の製品を除き、マイクロソフトは市場性の黙示的保証および特定目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。

コンピュータを再起動するメッセージを抑止する方法

コンピュータを再起動するメッセージを抑止するには、コマンド ライン スイッチを使用します。使用するコマンド ライン スイッチは、セキュリティ更新プログラムで使用されているインストーラによって異なります。 Windows ソフトウェア更新プログラム パッケージおよび IExpress ソフトウェア更新プログラム パッケージで使用されるコマンド ライン スイッチの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
262841  (http://support.microsoft.com/kb/262841/ ) Windows ソフトウェア更新プログラム パッケージのコマンド ライン スイッチ
197147  (http://support.microsoft.com/kb/197147/ ) IExpress ソフトウェア更新プログラム パッケージのコマンド ライン スイッチ
Windows インストーラを使用するときは、.msi または .msp というファイル名拡張子のセキュリティ更新プログラムがコンピュータにインストールされます。Windows インストーラによって使用されるコマンド ライン オプションの関連情報については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/aa367988.aspx (http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/aa367988.aspx)
重要 : セキュリティ更新プログラムを完全に適用するためにコンピュータの再起動が必要な場合があります。セキュリティ更新プログラムが完全に適用されないと、コンピュータの脆弱性が解消されない場合があります。

Windows x64 エディションのテクニカル サポート

Microsoft Windows x64 エディションはハードウェアにインストールされて提供されるため、その技術サポートと支援はハードウェアの製造元から提供されます。ハードウ ェアの製造元は、ハードウェアの性能を最大限に活用するために、固有のデバイス ドライバやオプション設定など、独自のコンポーネントを使用してインストール環境をカ スタマイズしている場合があります。Windows x64 エディションに関する技術サポートが必要な場合、マイクロソフトではできる限りの支援を行います。しかし、製造元が ハードウェアにインストールして提供するソフトウェアについては製造元によるサポートが最適であるため、ハードウェアの製造元に直接お問い合わせいただくことが必要 な場合があります。

Microsoft Windows XP Professional x64 Edition の製品情報については、以下のマイクロソフト Web サイトにアクセスしてください。
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/64bit/default.mspx (http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/64bit/default.mspx)
Microsoft Windows Server 2003 x64 エディションの製品情報については、以下のマイクロソフト Web サイトにアクセスしてください。
http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/64bit/x64/default.mspx (http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/64bit/x64/default.mspx)
この資料に記載されているサードパーティ製品は、マイクロソフトと関連のない他社の製品です。明示または黙示にかかわらず、これらの製品のパフォーマンスや信頼性についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 887012  (http://support.microsoft.com/kb/887012/EN-US/ ) (最終更新日 2005-04-14) を基に作成したものです。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Web Edition
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition for Itanium-Based Systems
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter x64 Edition
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise x64 Edition
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard x64 Edition
  • Microsoft Windows XP Professional x64 Edition
  • Microsoft Windows XP Professional
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Media Center Edition 2005
  • Microsoft Windows XP Media Center Edition 2004
  • Microsoft Windows XP Media Center Edition
  • Microsoft Windows XP Tablet PC Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Premium Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Standard Edition
  • Microsoft Small Business Server 2000 Standard Edition
  • Microsoft BackOffice Server 4.5
  • Microsoft BackOffice Server 4.0
  • Microsoft Windows 2000 Professional
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
  • Microsoft Windows Advanced Server, Limited Edition
  • Microsoft Windows Datacenter Server Limited Edition
  • Microsoft Windows NT 4.0
  • Microsoft Windows NT Advanced Server 3.1
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Standard Edition
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
  • Microsoft Windows NT Workstation 4.0 Developer Edition
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