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米原女性殺害、4日初公判 否認で審理長期化 大津地裁

2010年11月2日

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 滋賀県米原市の汚水槽で昨年6月、女性の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた会社員森田繁成被告(41)=同市坂口=に対する裁判員裁判が4日、大津地裁(坪井祐子裁判長)で始まる。審理は10日間(予備日含む)の予定で、22日に結審。評議を経て12月2日に判決が言い渡される。

 初公判に先立ち、裁判員を選ぶ手続きが2日午後から始まった。地裁によると、呼び出し状を91人に送り、辞退を認めた人などを除く46人に出席を求めたという。

 起訴状によると、森田被告は昨年6月10日夜〜11日未明、交際相手の会社員小川典子さん(当時28)=同県長浜市=の頭を鈍器のようなもので殴るなどして重傷を負わせたうえ、汚水槽に落として殺害したとされる。

 裁判関係者によると、森田被告は小川さんが行方不明になった夜に長浜市内で会ったことは認めているが、「小川さんはその後、被告の車でどこかに行った」などと主張。殺害については「身に覚えがない」と無実を訴えている。弁護側は「供述調書は捜査側に都合よく作られる恐れがあり、本人が直接裁判員に語りかける」とし、弁護人選任後は調書は1通も作成されていない。

 これに対し検察側は、森田被告の車のタイヤ内側にあるブレーキドラムや助手席のマットの血痕が小川さんのDNA型と一致したなどと主張していく方針という。

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