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米原タンク殺人あす初公判 「負担大きい」「難しい」 滋賀
■判決まで1カ月 裁判員候補者不安の声
「負担が大きい」「難しい事件だ」…。米原市の汚水タンク付近で昨年6月、長浜市の会社員、小川典子さん=当時(28)=を殺害したとして、殺人罪に問われた森田繁成被告(41)の裁判員裁判の裁判員選任手続きが2日、大津地裁であった。裁判員候補者たちの口からは、判決まで約1カ月という異例の長さと、被告が全面否認して無罪を主張していることから、審理の不安をもらす声が目立った。
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地裁から呼び出しを受けた裁判員候補者は、午後1時の手続き開始の約1時間前から続々と姿を現した。
近江八幡市の建設業の男性(52)は「仕事を1人でやっているので、代わりがいない。1カ月の長期日程は厳しい」ともらした。また、女性会社員(26)は「(被告が否認している)難しい事件の裁判員を務めるのは不安」とし、「遺族が納得する判決が出せるかどうか」と打ち明けた。
一方、彦根市の男性会社員(25)は「若いときに裁判員を経験できれば、プラス」とし、「全国的にも注目されている事件でやりがいがあり、やってみたい」と語った。
地裁は、91人に呼び出し状を送付。辞退を認めるなどし45人を外し、46人が対象となったが、6人が出席せず、さらに選任手続きで16人の辞退を認めた。選任されたのは裁判員6人と補充裁判員4人。初公判は4日午前10時から。