2010年11月 3日
米原タンク殺人 あすから裁判員裁判 1カ月の長期間
滋賀県米原市で昨年6月、交際相手の女性=当時(28)=を汚水タンクに落とし窒息死させたとして、殺人罪に問われた会社員、森田繁成被告(41)の裁判員裁判が4日から大津地裁で始まる。公判を前に同地裁は2日、裁判員の選任手続きを行った。森田被告は一貫して無罪を主張。検察側は凶器などの物証がなく、状況証拠を積み重ねて立証する方針だ。裁判員は難しい判断を迫られるため、地裁は判決(来月2日)までの日数を約1カ月と異例の長さにした。
起訴状によると、森田被告は、昨年6月、米原市の汚水タンク付近で、同県長浜市の会社員、小川典子さんの頭などを鈍器のようなもので殴り、瀕死(ひんし)のけがをさせてタンク内に落とし窒息死させたとされる。
捜査関係者によると森田被告の車の座席やタイヤから小川さんの血痕を検出。また、フロントガラスが割れるなど、車内で争ったような形跡があった。しかし、検察側に凶器など犯人につながる物証はなく、弁護側は無罪を主張。弁護人が受任して以降、森田被告は供述調書の作成に応じておらず、裁判員は間接証拠だけで判断することになる。
審理は今月4日から同22日までの土、日曜日などを除く計9日間の予定だが、論告求刑後の評議も予定されており、裁判員は来月2日の判決まで平日の大半を裁判に費やす見通しだ。
(2010年11月 3日 07:10)
Category:社会
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