日本国憲法理念の実現を目指す「第47回護憲大会」が6日、宮崎市で始まり、県内外から約2500人が参加した。平和団体や労働組合でつくる実行委の主催。64年から全国各地で開催され、宮崎では初。8日まで。
初日は、サンホテルフェニックスで総会と講演会があり、総会で小沼新・県実行委員長が「この機会に憲法の理念を世界にはばたかせたい」などとあいさつした。出席者全員で「尖閣諸島での中国漁船拿捕(だほ)事件で、日中双方に偏狭なナショナリズムをあおる動きがあるが、武力で平和は作れない。東アジア諸国との新の平和の醸成に努める」などと確認した。
総会後は「韓国併合100年・安保50年、東アジアに新たな平和と友好を」をテーマにしたシンポジウムがあり、平和団体ピースデポの湯浅一郎代表ら4人が参加した。
7日は市内で非核などをテーマに七つの分科会が開かれるほか、平和台公園、赤江特攻基地跡などを巡るフィールドワークなどがある。【小原擁】
毎日新聞 2010年11月7日 地方版