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二つ合併し、6JA体制が船出
 県内のJA組織で1日、二つの合併があり、JAの数は県農協を合わせて8農協から6農協になった。

県農協が「杵築」吸収

 県農協(本店・大分市)は1日、JA杵築市を吸収合併した。県農協の杵築市地域本部長(理事)に田坂圭司氏(旧JA杵築市管理部長)を選び、新たな体制で業務をスタートさせた。旧JA単位の地域本部は計17となった。
 JA杵築市は2008年のリーマン・ショックの影響から、大手製造業で働く非正規労働者が入居予定だった、賃貸住宅向け融資が不良債権化。多額の損失処理を穴埋めするため、県内JA組織による資金注入が不可欠となり、今年1月に県農協への合併方針が決まっていた。
 県農協本店で開いた合併式典には役員らが出席。広瀬暢洋経営管理委員会長が「今回の合併で、JA杵築市の財務悪化に伴う事業継続の不安を除きたい。今後は県農協としてさらに飛躍を目指す」と式辞。森下幸生県農林水産部理事兼審議監らが来賓あいさつした。
 吸収合併後の県農協は正組合員6万5672人、正職員1400人。貯金は約5316億円、農産物などの販売高は約332億円(いずれも3月末)など。

「べっぷ日出」が発足

 JA別府市とJA日出町が合併し、1日、新農協「JAべっぷ日出」が発足した。同日開いた理事会で、新組合長に辛島雄三郎・旧JA日出町組合長を選任した。
 別府パストラルで設立記念式典があり、関係者54人が出席。辛島組合長が「1年前から協議を重ねてきた。安定経営を目指し、信頼されるJAとしてさらに事業の展開に努め、必ず組合員に合併のメリットを提供できるよう、役員、職員一丸となって職務に専念したい」と式辞。片倉恭一郎専務が合併の経過や新しい役員体制などを報告した。
 一般から募集した新設JA名称の除幕セレモニーの後、辛島組合長が命名者の代表2人に記念品を贈呈。浜田博市長、佐藤洋JA大分中央会長らが祝辞、秋国崇己JA大分信連理事長の音頭で万歳三唱した。
 JAべっぷ日出は、旧JA別府市本店(同市鶴見)が本店、旧JA日出町本店(同町堀)が日出総括支店となり、ほかに6支店と1出張所を拠点とする。総組合員数1万1482人(うち正組合員3180人)、正職員136人。出資金は9億4300万円(3月末実績)、貯金残高682億2400万円(8月末実績)、貸出金残高351億3600万円(同)。



  • 2010.09.02
  • Thursday
  • 10:06