新聞使い授業 可能性を探る 実践フォーラムで討議

公開授業で作った新聞の見出しを発表する越来小学校の児童たち=6日、那覇市・沖縄タイムス社

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2010年11月7日 09時34分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録
(11時間42分前に更新)

 第4回県NIE実践フォーラム(主催・県NIE推進協議会)が6日、那覇市の沖縄タイムス社で開かれ、NIE(教育に新聞を)に携わる学校や新聞社の関係者らが、新聞を活用した小中高校での授業について、公開授業やパネルディスカッションで可能性を探った。沖縄市立越来小学校の古波津聡教諭は、新聞を活用した授業への取り組みを振り返り「子どもたちが、意見に根拠を持って発言するようになった」と成果を語った。

 越来小は本年度のNIE実践指定校。公開授業では、古波津教諭と同校の宮城亮子教諭が、新聞作りを取り入れた5年生の国語の授業を公開。「沖縄を発信しよう」をテーマに調べ学習でまとめた文章の見出しについて、児童がグループごとに話し合い、発表した。

 パネルディスカッションでは、NIE指定校の教諭と新聞記者ら5人が、来年4月から実施される新学習指導要領とNIEをテーマに討議。指定校の教諭らが学校現場での取り組みを報告し、新聞記者が紙面製作や取材を通して感じていることを話した。

 県NIE公認アドバイザーの兼松力・与那原中教諭は、新指導要領と解説書に新聞の活用が大きくうたわれていることを紹介。「小学生にいきなり活字から入れと言われても難しい。4こま漫画でも紙面を切り取ってパズルにしてもいい。教師も子どもたちも新聞に慣れ親しむことから始めてほしい」と呼び掛けた。

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