<普段使っている単語編>
普段私達は当たり前のように使っている言葉ですが、
患者さんにとってはきっと暗号ですよね(笑)。
そんな言葉をいくつか挙げてみたので興味があったら読んでみてください。
プシコ | 精神異常者。英語読みすると「サイコ」となります。 病院で働いているとプシコに遭遇する確率はかなり多いです。長年働いていると、話し掛けられた最初の瞬間にプシコかどうかの判断が出来るようになります。ドクターやナースはその道のプロなので、プシコの訴えは聞き流していますが、私はまだ未熟なので、一生懸命訴えを聞いていて「しまった・・・・」と感じる時もしばしば。気づいた時はもう遅い(^_^;)しっかり顔を覚えられ「あの人は私の話を聞いてくれる人」と認識されてしまい、次回来院時にも声をかけられてしまいます。「あの人、ちょっとプシコっぽいから気をつけて・・・」と職員同士で注意しあったりします。 |
ステルベン | 死亡。 「メモ」を「メモる」と言うように動詞として使う事もあります。「ステる」「ステった」等。「○○さんステったから退院の会計よろしく」と言われたにも関わらず、死亡退院である事をすっかり忘れて「お大事にどうぞ(^-^)」なんて言ってしまった時の気まずさといったらないですね(・・;) |
カルチ | 癌。ラテン語。英語では「キャンサー」と言い、この2つのどちらかを使う場合が多いです。 って公表しちゃっていいのかなぁ、とも思うけど、某病院ドラマで「マーゲンカルチは胃癌の事!」なんて台詞あったから、今更隠しても意味は無いよね(笑)。 |
ヘモ | 痔。 特に使い方などコメントすることは無いのですが音的に面白かったので載せてみました。あまりひどくなると手術になるので注意しましょう。 |
オペ | 手術。 知らない人はいないと思うけど、ネタに詰まってきたので載せてみました。 |
プラセボ | 偽薬。 どこも悪くないのに「痛い」と訴える患者さんに『痛み止め』と偽って生理食塩水を注射したり、不整脈も出てないのに「胸がドキドキする」と訴える患者さんに『心臓の薬』と偽って栄養剤を処方したりすると、不思議な事に治ったりします。こういった精神的な疾患の時に使う薬の事をプラセボといいます。 |
マンマ | 乳房。 「内科外来」「外科外来」と呼ぶように、「マンマ外来」と呼ぶのですが結構恥ずかしいです(*^_^*) 「今週のマンマ」「マンマの先生」等と話している私たちを見て、患者さんはどう思っているのでしょうか(^_^;)? |
レベル | 患者の意識状態。 「レベルクリア」と言えば、意識状態がしっかりしている事。逆に「レベル300」と言えば、ほとんど意識の無い状態を言います。詳しくはこちら。 |
ゾロ | 後発の同種同効の医薬品。 既にある薬と同種同効の薬を、別の会社が別名で発売する。それらをゾロ薬と呼びます。ゾロ薬の方が格段に安いのですが、色々な会社から出ているので種類が多く、医者の認識度はイマイチです。 |
ムンテラ | 医師の説明。 本人または家族に、患者の容態や今後の治療方針などを説明する事をムンテラといいます。家族と医師のスケジュール調整から始まり、家族が来院したら患者のレントゲンフィルム・カルテ・検査結果等を用意したり、医師をポケベルで呼んだり、病棟の一大イベントです。 |
スタットコール | スタットは「直ちに」「即座に」の意。 救急車で運ばれてきた患者が思ったより重症な時や、病棟で入院中の患者が急変した時など、「科別を問わず手のあいた医師・看護婦は誰でもいいから来て欲しい」、という時にスタットコールを全館放送します。 |
ケモ | 化学療法。 癌患者などに行う化学療法をケモと呼びます。ケモを始めると抵抗力が弱まるので個室隔離したりします(普段、隔離というと、結核患者のように菌を撒き散らす患者を個室隔離しますが、ケモの個室隔離は『逆隔離』といい、周りの菌から守る為の隔離です)。「本日よりケモ1クール」等など・・・・。 |