中国漁船との衝突映像が流出した問題で、石垣海上保安部が映像の編集に使っていたパソコンは、事件後約1カ月の間、USBでデータが引き出せる状態だったことが分かりました。
石垣海上保安部では、事件発生後、映像を那覇地検に提出するため長さの異なる複数のビデオを作成していましたが、流出した映像はこのうちの一つとみられています。関係者によると、全体の構成や長さが酷似しているということですが、流出した映像は6つに分割する際、一部を再編集した可能性があるということです。また、石垣海上保安部で使われている編集用のパソコンはインターネットなどに接続されておらず、別のパソコンに移し変えて閲覧する場合には専用のUSBなどを使っていたということです。しかし、10月中旬に情報の管理が徹底されるまでは、私物のUSBなどを使ってデータを引き出すことも可能な状態でした。海上保安庁は、事件の応援で派遣した職員も対象に事情を聴くなど調査を進めています。