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ジャーナルのつぼ

狂気の正義がCDで復活!

なぜ今、「チャージマン研!」なのか!? featuring 掟ポルシェ


「チャージマン研!」 公式サウンドトラック「TREBUTE TO SOUNDTRACKS Vol.1」とは何か!?

── まずは今回の公式サウンドトラックを発売にまで押し上げた重要参考人、トラフィック・エンタテインメントの井戸さんにおうかがいします。驚愕のリバイバル。『チャージマン研!』の公式サウンドトラック発売という、誰の目にもかなり狂った企画なわけですが、そもそもなんでリリースしようと思われたのですか?

井戸:「実は、ボク『チャー研』って知らなかったんですよ」

── 知らなかったんですか!

井戸:「はい(苦笑)で、もともと知り合いのミュージシャンの人間がですね、何か企画ものをやりたいと声をかけてくれて。去年の暮れくらいに『とにかく見てくれ』と言われて『チャー研』を見たんですけど、これがおもしろくてですね、そのままでハマッてしまって。で、どうせやるんだったら公式でやりたいということで飛び込みで西野社長に電話したんですよ」

── 社長は「チャー研」のことなんて覚えてなかったと(笑)

井戸:「そうなんですよね。なので社長にどういう盛り上がりをしているかをちょっとご説明して『じゃあいいじゃないか』と許諾していただいて、スタートしたのが今年の頭ですね。なんだかんだで半年かけて企画を立てて、掟さんをはじめいろんな方に参加していただいて」

── 参加ミュージシャンは豪華な顔ぶれになりましたが、みなさん井戸さんのお知り合いで?

井戸:「そうですね、繋がっていましたね。最初は『特撮』のNARASAKIさんが『チャー研』にハマッてたんです。NARASAKIさんと最初話してて、大槻ケンヂさんはぜひ参加してほしいという話が持ち上がって」

── またなぜ大槻さんだったんですか?

井戸:「マニアックな話なんですけど、『チャー研』の第4話の『謎の美少年』という回に星君という美少年のキャラクターが出てくるんですよ」

── 研のチャージマンへの変身を第4話にして「変装」と言い切ったジュラル星人ですね(笑)

井戸:「そうですそうです(笑)それがですね、大槻さんに似ているということで盛り上がってまして、ぜひ参加してほしいとお願いしたら『やりましょう』と。で、大槻さんがいるのならば掟ポルシェさんも是非という感じで。サブカルチャーというと語弊があるかもしれませんが、われわれの年代で盛り上がりつつ、そういうトーンのある人で固めたいなと」

── 完全に固まってますよね(笑)でも、そもそもオリジナルの音源ってそうないのでは? 

井戸:「そうなんですよ。オリジナルは歌ものが2本でBGMが10分とか15分くらいで、それじゃ商品になりませんから、アレンジやトリビュートが始まりましたね」

── いちから作ってしまえと(笑)。「チャー研」の“音”の中で特筆すべきものといえば第16話の「殺人レコード 恐怖のメロディー」で、ジュラル星人が人間に売りまくる「聴くと狂う」というとんでもない曲だと思うのですが?

井戸:「あれはシチュエーションが最高ですよね。もちろん、このCDにカヴァーが入ってますよ」

── それは是非聴いて狂いたいですね(笑)

井戸:「元モダンチョキチョキズの磯田収さんが『大回転皆殺し』という曲名で。ただあの曲は、作者不詳なんですよね。なので作曲のクレジットが入ってないんですよ」

── それもまた「チャー研」ならではのスゴい話ですね。

井戸:「まぁBGMの一環ですからね、とにかく作者がわからないんですよ。当時のプロデューサーに訊いてもわからないという」

── ちなみに、声優さんもわからないって話ですよね(笑)

井戸:「劇団近代座の誰かという話ですけど、それ以上はわかってないですね(苦笑)」


~ここで西野社長が乱入~


西野社長:「君は歌は何年やってんの?」

掟ポルシェ:「(とりあえず元気さえ良くしておけば怒られないだろうという無駄にハキハキした大声で)ハイ! 13年になります!」

西野社長:「どんなのやってるの?」

掟ポルシェ:「なんかロックみたいなことです! 内田裕也先生を尊敬しています!」

西野社長:「上手いの?」

掟ポルシェ:「いいえ(迷うことなく断言)! 特に歌が上手いから歌手になれたというタイプではなく! どちらかというと歌と歌の合間に入れる喋りがおもしろいということで! なんとか13年やれてるという感じです!」

井戸:「このCDにも掟さんの歌が入ってるんですよ。ちゃんとしたポップスですよ」


掟ポルシェ:「正直に言います! 普通のポップスではなく! 異常なポップスです! ちゃんとしているというのはウソです! 申し訳ありません!(意味なく敬礼)」

── アハハハハ! 掟さんはもちろん「チャー研」をご存知だったんですよね?

掟ポルシェ:「もちろんです! お話をいただいてすぐに快諾しました! ただ、どの曲をトリビュートしようかというときに、ぼんやりとテーマ曲かエンディングをカバーすればいいだろうと思ってたんですが、井戸さんから、『主題歌とエンディング曲は大槻さんとロリータ18号がやるんで』とあっさり言われまして! この言葉を解釈すると、(「メインの曲をお前みたいなチ●ポ野郎にやらせるわけねーだろ常識で考えろタコ」)ということかなと! これはチャー研をテーマに好き勝手にやっていいということだなと理解しまして、いつも通りテーマまるで無視のデタラメ放題でやらせていただきま…… (西野社長がみるみる三白眼になっていくのが視界に入って)あっ、すいませんすいません!!」

一聴してオシッコ漏れしてしまうほどのスリリングソングが誕生!!

── 「これから毎日チャージマン」という曲で参加されてますけど、これはもはやオリジナル?

掟ポルシェ:「自分の曲はイメージソングととらえてます! どの曲をやったらいいか一応井戸さんに相談したんですが、劇中でジュラル星人に『これから毎日家を焼こうぜ』といわれて苦悩する放火魔の少年が出てくる25話(『雄一少年を救え』)なんですけど!」

── 連続放火でストレス発散している少年に対して、人間に化けたジェラル星人が「もっと燃やせよ」とそそのかすという、今じゃ絶対に放映できない危険極まりない話ですね(笑)

掟ポルシェ:「そうですそうです! で、井戸さんが非情にも『この回なんかいいかもしれませんね~』と言うわけですよ! 自分は3年前に自宅が火事になってますから、『これから毎日家を焼こうぜ』だとさすがにシャレにならないので、ちょっとヒネって『これから毎日……チャージマン!』と、変化球でいかせていただきました!」

── アハハハハ! 掟さんは「チャー研」の魅力ってどこだと思います?

掟ポルシェ:「勧善懲悪の過剰ぶりですよね! 研がチャージマンに変身して、ジェラル星人をブチ殺すのに眉一つ動かさない! そして圧倒的に強すぎる! 正義と悪にとてつもない力の差を与えてみたら、悪の方がなんだかかわいそうに見えてくる! 戦闘シーンなのに一進一退の攻防といったカタルシスがゼロすぎて、うっかり爆笑してしまって…… (西野社長の顔つきがみるみる青ざめていくのが視界に入って)あっ、すいませんすいません!! でもそういうところがホント爽快だと思います!」

── ジュラル星人が弱すぎるんですよね。

掟ポルシェ:「ボクはそんなジェラル星人が大好きなんですよ! 研の無慈悲なまでのド正義にも惹かれるんですが、『なにしに来たんだ』と毎回思わせてくれるジュラル星人の非力ぶりはキュートだとさえ思っちゃいますよね! あの、逆に好きなストーリーってあります?」

── ボクですか? ボクはそうですね、第3話の「蝶の大群が舞う」ですね。

掟ポルシェ:「あぁ、あの人間の細胞を食べる蝶々の話ですね!」

── そうです。その蝶々が500年前に生息していて、ジュラル星人が人間を抹殺すべくその遺伝子を500年間キチンと培養して、やっとその蝶々を養殖できるようになって、地球に放って子どもたちを食べさせるという惨たらしいシーンが満載という(苦笑)

掟ポルシェ:「そんな蝶々を研がたったの2秒で灰にしてしまうしてしまうんですよ! ジュラル星人の500年間の努力がいとも簡単に消えてしまう切なさがいいですよね! 悪の500年間なんて正義の2秒でおしまいなんですよ! 正義が強すぎるのって最高じゃないですか!」

井戸:「ボクはそうだな、回じゃないんですけど、ジェラル星人の親分の魔王が好きですね」

── 魔王ってバカですよね(笑)

井戸:「バカですね、人望も全然ないんですよ。最後まで部下に指示はしてるんですけど、何の分析力もないんです。部下のジェラル星人にチャージマン対策について質問されたら『気にするな!』って言ったりとか」

── アハハハハ! 「チャー研」の醍醐味ってそのへんですよね。

井戸:「そうですね。そこからみんなネタにしているんじゃないですか。社長はそのあたりご覧になってないのであまりわかってらっしゃらないと思うんですけど、好きな人はタイトルをいじって遊んでますよね」

掟ポルシェ:「とにかくタイトルがポップですよね! 言語感覚が尋常じゃなくて素敵だと思います! でもまぁ、『チャー研』の魅力は相手がジュラル星人とわかれば、それが旧知の仲の友や、劇中で心を通い会わせた相手でも、なんのためらいもなくブチ殺すことが出来るというところですよ!」

── 問題があれば、その問題ごと爆破してしまうというスリリングっぷりがたまらないですよね。さてさて、今回の公式サウンドトラックで個人的に注目しているのはJAGUARさんなんですけど。

掟ポルシェ:「JAGUARさん、最高ですよ! いち早く音源を拝聴したんですけど、どの曲のカバーでもないのに、『チャー研』の世界観をこれほどまでに表現した曲があったか!と思わせる最高すぎるJAGUARぶりです! 曲名からして『KENとJAGUAR』! 『チャー研』のアニメの中に2次元と3次元の壁と時間の壁を超えて入っていって、まったく違和感がないのはJAGUARさんぐらい! ♪JAGUARは研の友だちだ~、と巨大な露天風呂に入って歌っているかのようないい湯加減歌唱に心底震えますよ!」

── それは正直とんでもないですね(笑)

掟ポルシェ:「裸のラリーズやホークウィンドをも彷彿させるアシッドでサイケデリックなサウンドの洪水で、一聴してオシッコ漏れちゃいました! 録音もすべて手がけたというJAGUARさんの卓越したレコーディング技術にも唸されること確実ですよ!」

井戸:「基本はスリーコードのロックンロールみたいな感じなんですけど、途中で転調するんですよ。ストーリーを追いかけてるような感じで、前奏も間奏も後奏も何も無い、ただとにかくずっとストーリーを歌っているというか、語っているというか、とにかくカッコいいですよ!」

掟ポルシェ:「だから、JAGUARさんが通ってペンペン草も生えない状態にされた直後の曲の人はかわいそうですよ! そして直後の人がまさに、俺! 聴いてる方々は、JAGUARさんの曲で一度CDが終わってB面になったと思ってください! いや、CDどころか世界が一度終わったと思ってください!」

── 世界が終わった後って(苦笑)これまた空前のスケール感がとんでもなさそうですね! 是非聴いてみたいです。あらためて、今回の公式サウンドトラック、手応えはどんな感じですか?

掟ポルシェ:「今年のレコード大賞、もらったも同然なんじゃないですか? ノミネートに間に合うかなぁ。それより、これはCDなのでレコード大賞をもらえるのか心配です!」

── アハハハハ! とにかく狙ってみましょうよ。

井戸:「ちびっ子向けのところはなかなか難しい作品ですからねぇ(苦笑)」

掟ポルシェ:「いや、ちびっ子たちもビックリして心臓止まるぐらい喜んでもらえると思いますよ!」

── ゆくゆくは「チャー研」イベントなんかも開催して、参加ミュージシャンが集まってとか。

掟ポルシェ:「西野社長と旧知のキラ星のごとく輝く黒っぽい芸能人たち、そういったゴージャスな方々を集結して盛大に開催したいですね! もうね、参加ミュージシャンなんて誰も出なくても大丈夫ですよ!」

── スゴそうですね、それ。期待大です!!!(苦笑)

掟ポルシェ:「かなりニューイヤーロックフェスと被るメンツになるでしょうね! 『チャー研』らしくカオスな面々で行きたいです! いっそ猛獣とかも仕込みましょう! 土佐犬とか虎とか! あっ、アリゲーターなんかも箔がついてよさそう!」

井戸:「でも、会場をどこも貸してくれなさそうですよ……(苦笑)」

70年代から時を超えてアニメ「チャージマン研!」の初の公式サウンドラックを発売。

テレビアニメ『チャージマン研!』公式サウンドトラック 「チャージマン研!TRIBUTE TO SOUNDTRACKS Vol.1 (チャージマンケン!トリビュートトゥサウンドトラックボリューム1)」

CD内容

アニメ制作会社ナック(現ICHI)オフィシャルによる「チャージマン研!」初のオフィシャルサウンドトラック&トリビュートアルバム。 オリジナルテーマ曲、オリジナル挿入曲、オリジナルBGM、カバー曲、トリビュート曲、ボーナストラックで計32曲収録。 また、当時、「チャージマン研!」アニメ制作に関わったナックのスタッフのインタビューや貴重な資料などを記載したマニアも満足できる高クオリティのインナーブックレット(48P予定)を同梱。


【同梱CD-ROM内容】
地下倉庫から約40年ぶりに発掘された全話分の絵コンテをすべてデータ化して完全収録。“キャロンの後ろ”の謎が明かされるかもしれないファンにとっては国宝級のお宝CD-ROM。

※O.A上53話『怪しい花嫁』(DVDでは51話として収録)の絵コンテのみ発見出来ず、未収録となります。

参加アーティスト

・大槻ケンヂ  http://www.okenkikaku.jp/okenkikaku/o-ken/
・後藤沙緒里  http://www.81produce.co.jp/list.cgi?lady+1535032105820
・NARASAKI  http://jp.musicmine.com/cotd/index.html
・ロリータ18号  http://www.lolita18.jp/
・JAGUAR  http://homepage3.nifty.com/jaguar-star/
・掟ポルシェ  http://porsche.exblog.jp/
・COOL&CREATE  http://cool-create.cc/
・磯田収(ex.モダンチョキチョキズ)  http://isoda.org/
・諸田英慈  http://ameblo.jp/meijix/

トラックリスト

<オリジナルサウンドトラック:リマスター>→計23曲
1.「チャージマン研」
2.「研とキャロンの歌」
3.BGM1~23.BGM21
<アレンジ+トリビュートトラック>→計7曲
24.「チャージマン研~COVER~」 大槻ケンヂfeat.後藤沙緒里(produce by NARASAKI)
25.「研とキャロンの歌~COVER~」 ロリータ18号
26.「KENとJAGUAR」 JAGUAR
27.「これから毎日チャージマン」 掟ポルシェ
28.「ボルガダイナマイト」 COOL&CREATE
29.「大回転皆殺し」 磯田収(ex.モダンチョキチョキズ)
30.「バカっちょ金魚」 諸田英慈
<ボーナストラック>→計2曲
31.ブラームス交響曲八番「狂喜の歌」 いすぃ
32. 「旅行けば病院」 バリカン

『チャージマン研!TRIBUTE TO SOUNDTRACKS Vol.1』 商品概要

【CDタイトル】チャージマン研! Tribute to Soundtracks vol.1
【発売予定日】2010年10月27日(水)
【予定価格】3,990円(税抜き価格:3,800円)※絵コンテ完全データCD-ROM付2枚組
【品 番】TECD-005 【JANコード】4571377170017
【オフィシャルHP】http://cha-ken.com
【発売元】(株)トラフィック・エンタテインメント(TEL. 03-6457-4540)


取材・構成:村山 陽 デザイン・写真:OCNジャーナル編集部 協力:株式会社ICHI


 

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