声優・野沢那智さん、肺がんのため都内の病院で死去 72歳
世界の名優たちの吹き替えを40年以上にわたって担当してきた声優・野沢那智さんが、10月30日、肺がんのため、都内の病院で亡くなった。72歳だった。
野沢さんは2008年、「ブルース・ウィリスやると、やっぱりもっと乱暴になるんですね。家に帰って、女房が『なんですか』って言うくらい、『このヤロー』とか、乱暴になるんですよ」と話していた。
アクションスターのブルース・ウィリスや、往年の二枚目俳優アラン・ドロン。
1970年代の名作「新・エースをねらえ!」の宗方コーチ役や、1980年代の人気アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」の「Dr.マシリト」の声など、映画やアニメなど4,000本以上の作品に携わってきた野沢さん。
中でもアラン・ドロンの吹き替えは、甘く柔らかい声で評判となった。
野沢さんのアラン・ドロンの吹き替えについて、ファンは、「わたしたちの世代は、あの方の声でアラン・ドロンと一体化してますので。本当の声を聞いて、あれっ? と思うくらいに定着してますので。すごく残念です」、「すごくショックでした。まだお若いのになって...」と話した。
野沢さんは、2010年夏の精密検査で肺がんとわかり、8月に入院した。
開催中のアラン・ドロン生誕75周年記念映画祭のパンフレットには、入院を隠して寄稿もしていた。
後日、お別れの会を予定しているという。
(11/01 19:44)