ここから本文エリア 県立大生遺棄事件1年 平岡さんしのぶ花壇が開園2010年10月27日
県立大1年生だった平岡都(みやこ)さん(当時19)が遺体で見つかった事件で、平岡さんが行方不明となって1年の26日、浜田市の同大では平岡さんをしのぶ花壇「Garden of Hope(希望の花園)」の開園の集いが催された。また安全なまちづくりに向けて発足した官民共同の協議会の会合もあり、事件の早期解決と風化させないことなどを誓った。 花壇は、平岡さんの慰霊と国際舞台で活躍する夢を引き継ぎ、学生自らの夢の実現を誓う趣旨で、学生と教職員が8月末から造園に取り組んできた。献花台にささげられた花束から作った堆肥(たいひ)を使っている。「平岡さんの実現出来なかった夢を記念して」の副題もつけられ、パンジーや葉ボタンなど約30種類、約600株が植えられた。 集いには学生や教職員、市民らが参加。黙祷(もくとう)後、本田雄一学長が「きれいな花を咲かせ続け、平岡さんの夢が後輩諸君によって着実に実現されるよすがになることを心から祈る」とあいさつした。教職員と学生代表は記念の植栽をした。浜田キャンパス学友会長の高田昭徳さん(19)は「形に残すことで、事件が風化しないよう後輩に伝えることが出来る」と話した。 また市内では、事件を機に昨年12月に発足した「市犯罪のない安全で安心なまちづくり推進協議会」の会合があった。会長の宇津徹男市長が「憎むべき犯人の一刻も早い逮捕を祈る」と述べ、浜田署の後藤良美署長は「事件後、青色パトロール隊の活動が盛んになり、管内の侵入窃盗や乗り物盗の身近な犯罪が大幅に減った」と報告した。(菱山出)
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