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懲戒処分:暴力団関係者から借金 県警、南相馬署・巡査部長を停職 /福島

 暴力団関係者から借金したとして、県警は29日、南相馬署刑事課の男性巡査部長(38)を停職6カ月の懲戒処分にした。巡査部長は同日付で依願退職した。

 県警監察課によると、巡査部長は07年6月~09年11月ごろ、同署や前任地の郡山署で知り合った暴力団員ら8人から、十数回にわたって計約30万円を借りた。別の借金返済やギャンブルに使ったが、すべて返済したという。県警は今年7月上旬、「刑事が暴力団から金を借りている」との情報を受けて調査し、巡査部長を自宅謹慎にしていた。

 県警は、警察官が暴力団関係者から飲食物を提供されるのを禁じた警察庁の指針に照らし、それより悪質だとして処分した。昨年12月には、県警組織犯罪対策課の40代の男性警部補が郡山市の暴力団員から現金200万円を借りたなどとして停職6カ月の懲戒処分にし、この警部補も依願退職した。佐々木賢首席監察官は「極めて遺憾。さらに指導徹底と再発防止に努める」と謝罪した。【蓬田正志】

毎日新聞 2010年10月30日 地方版

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