白浜町の県道で今年8月、花火見物帰りで自転車に乗っていた田辺市立東陽中学生2人がひき逃げされ、同市文里2の姜棟元(カントンウォン)さん=当時14歳=が死亡した事件で、自動車運転過失致死傷と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた元ホテル従業員、長野周平被告(65)=白浜町=の初公判が28日、和歌山地裁田辺支部(久保井恵子裁判官)であった。長野被告は「間違いないと思います」と起訴内容を認めた。
起訴状によると、長野被告は8月16日午後11時5分ごろ、乗用車を運転、左右に揺れながら前方から走行して来た自転車について、同乗の妻から注意を促されたが、対向車線の渋滞に気をとられ衝突したとされる。また、けがした2人の救護措置をとらなかったとされる。【吉野茂毅】
毎日新聞 2010年10月29日 地方版