三条市で09年9月、宗教団体施設などに放火したとして現住建造物放火罪などに問われた見附市本所1、無職、坂井聡一郎被告(24)の裁判員裁判の初公判が1日、新潟地裁(山田敏彦裁判長)であり、坂井被告は起訴内容を認めた。また同月に長岡市のパチンコ店のトイレに放火したとして器物損壊罪に問われた事件も併合して審理された。
検察側は冒頭陳述で「計画的で危険な行為。再犯可能性も高い」と主張。弁護側は「人的被害はなく、被告には発達障害があるなど同情すべき点も多い」と情状酌量を求めた。
また、同地裁はこの裁判で、午前中に裁判員の選任を行った後、1番の裁判員を解任、代わって補充裁判員1人を充てた。同地裁での裁判員裁判で、公判前に裁判員が解任されるのは初めて。解任理由は明らかにされていない。【塚本恒】
毎日新聞 2010年11月2日 地方版