記事入力 : 2010/11/02 10:21:56
	
	不法滞在ベトナム人の新生児、国籍を不正取得
京畿地方警察庁国際犯罪捜査隊は1日、不法滞在などで出生届を提出できないベトナム人の新生児の出生証明書を偽造し、韓国国籍を取得させ、ベトナムに出国させていたとして、ブローカーの責任者(39)ら3人を逮捕した。また、対象となるベトナム人や新生児の親代わりとなるホームレスの確保を担当したり、出生証明書を不正に発行したりしていた産婦人科医(46)ら28人を在宅のまま刑事立件した。
ブローカーの責任者らは、昨年7月から今年9月にかけ、一人当たり700万ウォン(約50万円)を受け取り、ベトナム人が不法滞在期間に出産した場合や、ベトナム人同士の婚外子が生まれた場合などに出生証明書などを偽造し、新生児に韓国国籍を不正に取得させた疑い。警察は仁川市内にあるブローカーの事務所で、出国手続き中の新生児約60人の写真、旅券を押収した。調べによると、こうした手口で新生児28人が韓国国籍を取得し、ベトナムに出国していた。
警察はベトナム人依頼者の動機について、共働きなど経済的理由で養育が困難なため、子供を母国に出国させたかった点もあるが、成長後に韓国へ再入国させ、無償で義務教育を受け、韓国国内で就職させることなどを狙ったのではないかとみている。
捜査関係者は「08年9月からの2年間で、韓国国籍の3歳未満の子供がベトナムに出国したまま再入国していない例が1700人以上に達する。似たような手口で韓国国籍を取得したケースがさらにあるとみて、捜査を拡大する」と語った。
水原=梁煕東(ヤン・ヒドン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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