公立豊岡病院は25日、京都、兵庫、鳥取3府県で運用しているドクターヘリの半年間の出動状況を発表した。4月17日~10月16日に476回出動し、1日平均2・6回と全国一の忙しさ。運用責任者の小林誠人・但馬救命救急センター長は「消防との連携が奏功している」としている。
府県別で見ると兵庫348回▽京都103回▽鳥取25回。医師が処置した415人のうち、脳こうそくや心臓疾患などの病気205人、交通事故や転落事故などによるけがは210人だった。
8月の神鍋高原マラソン(豊岡市)で52歳の男性ランナーが心停止で倒れた際は、救急救命士がAED(自動体外式除細動器)で蘇生させ、ドクターヘリが豊岡病院に搬送し、翌日には意識が回復するという見事な連携もあった。【皆木成実】
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兵庫県 348回
豊岡市 97回
美方広域 74回
朝来市 62回
養父市 56回
丹波市 19回
医療機関 40回
京都府 103回
京丹後市 42回
綾部市 18回
京都中部広域 15回
福知山市 14回
宮津与謝 6回
医療機関 8回
鳥取県 25回
東部広域 16回
中部ふるさと広域 5回
西部広域 1回
医療機関 3回
〔但馬版〕
毎日新聞 2010年10月26日 地方版