ヒトラーの水彩画
ヒトラー直筆の水彩画か?ディズニー・キャラクターの絵見つかる 2008年02月24日 14:41 発信地:Lofoten/ノルウェー 【2月24日 AFP】ノルウェー北部のLofotenにある戦争博物館で、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)総統が描いたと見られるディズニーのキャラクターが描かれた水彩画4点が発見された。博物館が23日、発表した。水彩画は、ヒトラー総統が所有していた絵画の中に隠されていたという。同博物館のWilliam Hakvaag館長は、この絵画をオークションで獲得したという。 (c)AFP
アドルフ・ヒトラーが描いた、ディズニー・キャラクターの水彩画が発見されたのだそうである。
まず、その画材の意外性に驚く。 あの史上最悪とも言うべき「独裁者」が、「ピノキオ」と「白雪姫の小人」の絵である。 意外にも上手で、可愛らしい絵であると思った。
ヒトラーについて思い出したことがある。
「ヒトラー生存説」というのが、終戦当時にあったのだそうである。
ヒトラーはベルリン陥落の際に、地下司令部で自殺したことになっている。
その遺体は大量のガソリンをかけられ、形が残らないまでに焼却されたとされる。 そのため、ヒトラーが本当に死んだのか確証が持てず、連合国軍は当時血眼になってヒトラーを捜したという。 当時、大量のナチの幹部たちがベルリンから逃亡しており、ヒトラーも逃亡したのではと疑われた訳である。
ベルリンに最初に侵攻し、ヒトラーの遺骸らしいものを発見したのはソ連軍であった。
ソ連軍はこれをヒトラーだと確信が持てなかった。米英が匿っているのではと疑心暗鬼を持ったりした。 ヤルタ会談で、スターリンは他の連合国首脳に「ヒトラーに逃げられた」と言っている。 その後、連合軍はドイツ中のヒトラーに似た人物を手当たり次第に捜し回るのである。
ヒトラーの最も壮大な逃亡説として、アルゼンチンへの潜水艦での逃亡というのがある。
ベルリンで見つかったヒトラーの遺骸はニセモノで、実はアルゼンチンへUボートで逃亡し80歳過ぎまで生存していたとする説である。 事実、アルゼンチンへ辿り着いたUボートが存在する。 当時の潜水艦からすると、途方も無い距離の移動であるが、実際にノルエーの港からアルゼンチンまで辿り着いたU-977という潜水艦があった。 この潜水艦の乗組員はアルゼンチンで投降したのだが、その前に、ヒトラーを何処かの海岸で上陸させたのではと疑われたのである。 このアルゼンチンでは、その後大分経ってから「ヒトラーの晩年の写真」なんかが報道されたりもした。
一方、ベルリンでソ連が見つけたヒトラーの遺骸は、あちこちに埋めたり掘り起こしたりを繰り返しながら、最終的にソ連国内に保管されていたという。
当時の指導者スターリンは、最後までこの遺骸をヒトラーだとは判定しなかったようである。 スターリンは終戦当時、ヒトラー逃亡説を信じていたか、ベルリンを陥落させた部下のジューコフ将軍の台頭を恐れてか、その遺骸がヒトラーではないと言っていたようである。
ソ連崩壊の後、ヒトラーの生存・死亡説は急展開することになる。
ベルリンで見つけたヒトラーの遺骸が発見され、科学的に鑑定されたのである。 その遺骸には、歯型の一部と頭蓋骨の一部が焼けずに残っていたのであった。 歯型は金の総入れ歯の一部で、ヒトラーの歯の治療カルテによってヒトラーだと断定されたのである。 生前、ヒトラーは歯医者に何度もかかるのが面倒で、治療しなくていいように総入れ歯にしたのだそうであった。 この鑑定によって、ヒトラーはベルリン陥落の際に、地下司令部で自殺したということが証明されたのである。
現在では、このベルリン地下司令部自殺説が定説となっている。
また、頭蓋骨の一部に開いていた銃創痕は、ヒトラー愛用の金製ワルサーPPKのものではなく、もっと大きな銃によるものであることも分かった。 スターリンがこのような鑑定をやらなかったのは、最初にヒトラー逃亡説をぶちまけた手前、引っ込みがつかなくなったためではと考えられている。
但し、個人的な見解なのであるが、ヒトラーがアルゼンチンなどに逃亡していたとしても何の矛盾も生じないと思うのである。
ヒトラー程の権力者なら、自分の替え玉を作って殺害するなどは容易だろうし、その際に歯型を同じに治療して置くなどもやったかも知れない。 完全な逃亡をしようと考えていればそうしただろうし、最新の潜水艦や飛行機も準備していたであろう。 飛行機などを使いノルエーまで行き、そこからUボートでアルゼンチンまで逃亡というのは、十分有り得たと思われるのである。 実際、あれだけ何重にもソ連軍に取り囲まれたベルリンから、相当多数のナチ党幹部らが脱出しているのである。 戦後、何十年も経ってから、アルゼンチンで、ナチ党の逃亡した幹部たちが逮捕されて、新聞を賑わせたりもしているのである。
ヒトラーに忠実な「白雪姫の小人」のような協力者らによって、「ピノキオ」のように鯨の中から脱出したのでは・・・。
史上最悪の「独裁者」が描いたディズニー・キャラの「水彩画」を見て、そんなことを思い巡らした次第である。 |
ヒトラーは美術学校志望でしたよね?たしか・・。
自分の才能に限界を感じ、挫折したのがあのヒトラーの始まりと、何かで読んだ気がします。
2008/3/10(月) 午後 1:10
もしもヒトラーが逃亡に成功していたとしたら、何か下手な絵を残しているかも知れませんね。
2008/3/10(月) 午後 8:09