2010年11月2日11時48分
配下の暴力団組員が殺害されたことへの報復を組員に命じ、千葉県柏市で2001年、韓国人留学生を報復相手と間違えて射殺したとして、殺人などの罪に問われた住所不定、元暴力団組長平田正幸被告(58)の裁判員裁判で、千葉地裁(彦坂孝孔裁判長)は2日、求刑通り無期懲役とする判決を言い渡した。
判決によると、平田被告は配下の組員ら=無期懲役などの判決が確定=と共謀し、01年10月、韓国人留学生の尹元柱(ユン・ウォンジュ)さん(当時24)を拳銃で撃って殺害した。
弁護側は「被告は特定の暴力団関係者の居場所を突き止めるよう組員に指示しただけだ」と無罪を主張していた。平田被告は09年夏、潜伏先の中国・上海で身柄を拘束され、同9月に日本に移送後、逮捕された。