2010年9月3日 18時20分 更新:9月3日 18時57分
NHKは3日、受信契約を結びながら支払いを拒否していた東京都内の1人に対し、7月9日に財産を差し押さえる強制執行を行い、受信料の一部を回収したと発表した。受信料回収をめぐり、NHKが強制執行に踏み切るのは初めて。この視聴者は執行途中の3日に残額を支払い、回収は終了したという。請求額や強制執行の具体的内容については、個人情報にあたるため答えられないとしている。
NHKは5月26日、この視聴者を含む計5人への強制執行手続きの申立書を、5人の居住地の地裁に発送。滞納期間は54~36カ月、請求額の合計は利息なども含め48万5858円で、7月2日までに4人が支払いに応じた。
NHKは「やむを得ないと判断した場合は、支払督促制度と強制執行手続きを活用し、受信料の公平負担の徹底を図る」とコメントしている。【長沢晴美】